阿漕荘の2人

聖カトレシア学園 終

紫子side


二階堂 りんが

理事長の前に立つ


「私はあくまで………中立」


「白バラ、何が言いたいんだ」


天王寺 茂は二階堂 りんを
睨みつけた

しかし

二階堂 は一向に目を離す気はない


「私の身は貴方に捧げてもいい

でも、私は

あくまで…中立


だからー」


「白バラ!!!」

二階堂は振り返る


清見の元に、歩み出す



「私の身は学園のモノ

でも、私の立場は

執行部………

誰のためじゃない」

「………どうした、二階堂………」

「清見………貴方………

高等部で万年筆を落とした……


わたし…………見てたよ


…………何故、清見は






…………気づかなかった?






…………………何故、落とした事に




……………気づかない?」


「まさか!!」

練無が声を上げる

「清見さん、万年筆を!!」


清見はポケットの中から


万年筆を取り出す













「えっ…………

何故……………こんなにも軽いんだ?」





清見は万年筆の中を見る



そこに入っていたのは







「学園の所有権……………」






二階堂 りんが清見に微笑み

そして言った



ありがとう と
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