阿漕荘の2人

夏の夜

練無side

「ふんぎゃーーー‼︎」


夏の暑さが身に染みる今日この頃
風呂上がりの僕は扇風機の前で涼んでいたんだけど

なんだか隣から悲鳴というか
雄叫びというか

なんか知らんが非常識な声が聞こえる


木造アパート 阿漕荘の壁は
薄いので
なんだか部屋全体が共鳴したかの
ように震えてる


いや、犯人は分かってる

間違いなく、十中八九、
しこさんだ


さて、ここで問題なのは
この後僕がどうすべきかだ

彼女の部屋に駆けつけるべきか
そうせざるべきか……


ふむふむ、実に難しい……


変人物理学者の湯川先生もお手上げだな、こりゃ


だってしこさん
そう簡単に襲われそうに無いし (←失礼やなby紫子


あーでも、もしなんかあったら

僕が変な目で見られるなー


読者の好感度も下がるしなー


よし決めた!

助けにいってあげよう!
< 6 / 91 >

この作品をシェア

pagetop