今日の空は何色?
〔アオイ〕
結局俺はジュースにドーナツまで奢らされた
そしてエリはジュースを飲みながら俺に
話した
「ソラはね、口には出さなかったけどずっとアオイくんの事見てたよ
アオイくんが怪我した時も、風邪ひいた時もどんな時も心配しててね
でも、きっともう取られちゃうかもな〜」
「は?」
「小山悠人。知ってるでしょ?」
「ああ、一回だけ話したことはある」
「あいつね、私の幼なじみなの
あいつは本当に一途し優しいよ〜
ソラなんか純粋だから気づかないうちに惹かれてるんじゃない?」
「……」
「いいの?」
「……よくねぇけど……空が幸せならそれで……」
「ったくふざけんなよ!
女々しすぎるでしょ、
好きなら好きってちゃんといいなよ。
ソラが離れてからじゃ遅いんだよ?
今ならまだ間に合う。
ハルトには悪いけどアオイくんだけがソラを幸せに出来ると思う。」
こいつは本当にソラのことを思ってくれてんだな。
少し苦手だったエリがいいやつに思えた。
「俺、頑張ってみるわ」