今日の空は何色?
「おはよ」
いつもの朝
「おはよう」
俺にとっては特別な朝
今日こそは……
「「あのさ!!!」」
「そっちからどうぞ」
「あ、ありがとう
あのね、アオイ。
小山悠人君覚えてる?」
寒気がした
それ以上先は聞いちゃいけない気がしたが聞かないわけにもいかず
「ああ……」
ぎこちない返事
「わたしね、昨日告白されたの。」
「うん」
断ったんだよ
なんて言ってくれることを願った俺は最低なのだろうか
「付き合うことになったの」
頬を赤くして言うソラ
そんな表情見たことなくて
「そっか……よっ…よかったじゃん」
遅かった。
エリが言ったことは本当だった
手遅れになってしまった。
俺は今、うまく笑えてるだろうか
彼女の背中はどんどん遠くなって行って
太陽が鬱陶しいくらいに眩しく俺を照らした。