今日の空は何色?
私は幼い頃から体が丈夫ではなかった
よく高熱を出して夜中に救急車で運ばれたこともあったらしい
そんな時にお医者さんから言われたのは
「病気になりやすい体」
そんなことを言われその時はなりやすいわけでなったわけでもなく
単に聞き流していた
その時の記憶が今、蘇る
無情にも時間は過ぎ去り検査の時間
最後に呼ばれた部屋で話された内容は
高校生の私には辛いものだった
「覚悟がかなりいる結果になりました
いいですか?」
「はい…」
「検査の結果末期のガンです
詳しく説明すると
肺とリンパ、小さいけれどたくさんの場所に転移しててもう手術でも取りきれないですね…」
その後も説明をされたけど何も頭に入らなかった
ただ
「持ってあと3カ月…」
思い出が頭の中でくるくる回り出す
私の夢は?大学は?アオイとの未来は?
描いてたものが全て崩れ落ちる音がした
隣でお母さんは大声で泣いていたが私は泣くことができなかった
まず、病室にいるエリになんて言うべきか
そしてアオイ。
口が避けても自分からは言える気がしなかった。