ナナイロ・ツバサ
帰ったのは、もう夕方だった。

「・・ただいま。」


リビングが明るい。
お母さんたち帰って来たんだ?

リビングは珍しくドアが閉まっていた。


「お母さん?」

「どうするの?あの子。」

「・・・?」

確かにお母さん。

でもなんかいつもと違う・・・。

誰かに話しかけてる?お父さん。


「しょうがない。蓮とは違うんだ。」

違う?私の事?

「それでも、差がありすぎだわ。私の家族として恥ずかしい。」

「でも、手遅れだ。あんなバカ校に入学してしまうんだ。もう、何もできない。」

私の事だ・・・。

私は、そこに居られなくなった。。

私はバッグだけを持って、家を出る。
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