ナナイロ・ツバサ
私も冷静じゃなかった。
けど、これから何が起こるか、何となく分かった。


蓮にいと、そんな関係は嫌だ。
無意識に思った。

離れようとしたけど、両手首が捕まれている。
蓮にいの力は思ったよりも強くて・・・。


チュッ。


・・・キスした?
私はボーとしていた。

気がつけば、蓮にいはまだ唇を狙っていた。

今度は蓮にいは椅子から立ち、
勢いよく抱きしめてくる。


ファーストキスをしたばかりなのに、今度は大人のキスをする。

私は離れる以前に、蓮にいに追いつくので夢中だった。
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