ナナイロ・ツバサ
ついにこの時間が来た。

駅まで10分ぐらい、バスに乗る。


もちろん沈黙の時間。


「・・・結?」

来た。
蓮にいの甘い声。

こんなところじゃ、やらせねぇぞと思いながら。

「・・・何?」

と返事する。

私は警戒した。

「・・・昨日はゴメン。やり過ぎた。」

本当にやり過ぎだよ。

といいたかったが。

「いや・・・大丈夫だよ。」

大丈夫じゃないけど。

それから、うつ向きながら言った。

「でも俺、本気だから。」

はっ!?
禁断の恋?

これには答えられなかった。

「・・・っ!!!」

バスの中でされた、キス。

うつむいてたはずなのに、顎を持ち上げられてキスされた。
< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop