ナナイロ・ツバサ
何秒だろうか。

キスしたあと自然と二人は離れた。


しばらくの間見つめあっていたが、何かに気づいたのか顔を真っ赤にして前を向いた。


「ゴメン!ほんっとゴメン。」

気づくの遅いよバカ。

勉強できても、こんなところが抜けていて、可愛いと思ってしまう。

「ううん。いいよ、もう。」

許してしまう私がバカだ。

ファーストキスも始めてやった相手も、お兄ちゃんだなんて・・・
と思うが。
もうやってしまったことはしょうがない。そう思った。

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