【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
いっつも彼の周りには女の子が沢山集まっていて、正直隣の席の私はウンザリしてます。はい。
「……どうした?麗愛ボーッとして!
もしかして、思いを寄せている男のことを考えてた?!!」
何でそういう風にとらえるかな、奈美は。
「ないない、有り得ないよ!!」
そう言って話をはぐらかした。
……実際あり得ないんだけどね。
「……あ!!!!ねぇーねぇ!今日カラオケいこうよぉ~?」
…お隣さんはまだやってるようですね。
お気の毒に。
「今日は用事あるから無理。ごめんね?」
そう言って周りの女の子たちに微笑むお隣さん。
「う、ううんっいいの!用事なら仕方ないわよっ?」
顔を赤らめて答える女の子。
どの女の子にも平等に優しい。こんな所も人気の一つらしい。
「って、そろそろ授業始まるから、前向いて?奈美。」