【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
「……うーーーー。
…ま、いっか。
お風呂はあのドアのとこでトイレはそこで…」
順序よく説明していく。
「……ああ分かった。」
「じゃあ私お風呂はいってくるね!」
「……ああ。」
私がお風呂場にかけこんだとき、咲斗は誰かと電話してて、何故かその顔は赤かった。
「……ふぅ、すっきりした!!」
ガチャッ
「終わったよー!…って、寝てる?」
しかも床で?!
せめてソファーでねましょうよ。
「……移動、させるなんてできないし…
かといってそのまま放置するのも…」
…布団でもかけとくかっ!
押入から布団を引きずり出そうとしたとき。
「………………なにやってんの?」
後ろから声がして振り向く。
その拍子に布団を思いっきり引っ張ってしまったのか、雪崩のように布団が溢れてきた。
「…………いった、、、、
なんでこんなに詰め込んでるのさ…」
犯人絶対奈美だよね?!
私死ぬところでしたけど…
「おいっ、大丈夫か?」
なぜか焦ったように駆け寄り、手を差し出してくる咲斗。
これはもしや…
「心配、してくれた………?」
「…っ、、んなの、してねぇよ。」
そう言って私の手をつかみ強引に布団の下から引きずり出してくれた咲斗。