【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
「うわっ、」
ビックリしすぎてイスから転げ落ちる。
「……なにしてんの。次降りるから。」
え?!次!?
急いで財布から小銭を取り出す。
「いくら?」
「……1500くらい。」
なっ!?1500!?!どんだけ遠い所に来たらそうなるの!?
…まあ、寝てた私も悪いか。
取り敢えず降りる準備しよ。
「……おりるぞ。」
咲斗に手を引かれバスを降りる。
そこはどこか懐かしい雰囲気のある土地で。
「……ここ、どこ??」
そう問いかけた私に、
「……俺の、俺の一番好きな場所。」
そう言った咲斗は懐かしそうな顔をして笑った。
「……咲斗の一番好きな??」
「…そう。大切な人と過ごした町。」
咲斗が、大切な人と過ごした町かぁ…。
………大切な人って、、だれだろう??
「連れて行きたいところがある。
お前を。」
「私?」
「そ。黙ってついて来い…。」