【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】



「うわっ、」



ビックリしすぎてイスから転げ落ちる。



「……なにしてんの。次降りるから。」


え?!次!?


急いで財布から小銭を取り出す。

「いくら?」


「……1500くらい。」




なっ!?1500!?!どんだけ遠い所に来たらそうなるの!?


…まあ、寝てた私も悪いか。
取り敢えず降りる準備しよ。




「……おりるぞ。」



咲斗に手を引かれバスを降りる。



そこはどこか懐かしい雰囲気のある土地で。





「……ここ、どこ??」



そう問いかけた私に、


「……俺の、俺の一番好きな場所。」


そう言った咲斗は懐かしそうな顔をして笑った。




「……咲斗の一番好きな??」


「…そう。大切な人と過ごした町。」




咲斗が、大切な人と過ごした町かぁ…。


………大切な人って、、だれだろう??



「連れて行きたいところがある。
お前を。」






「私?」


「そ。黙ってついて来い…。」




< 49 / 85 >

この作品をシェア

pagetop