【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
「深く考えんなよ?もしもだからな。 あんま深い意味ねぇし。」
「…………うん。」
そう答えたけど頭の中にしっかりと刻み込まれていた。
深い意味はないんだったら、なんで。
そんな悲しそうな顔をしてるの?
「よし、帰るか。
そろそろ戻らねえと補導される。」
「げっ、もうそんな時間!?」
「ああ。って、お前、1500あるか?」
…そうだったぁ!!!!
バス代1500するんだった!
高すぎるんだよっ!!!
財布の中身は…………
うん。900ですか…。
足りませんね。
「た、たりません…。」
「そんな事だろうと思った。奢ってやるからいくぞ。」
おお…ぅ。奢ってくれるんですか。咲斗さん。
「あ、その代わり夕飯カレー。」
私の目の前を歩く咲斗が私の方を振り向いてそう言った。
「え?」
「だから、今日の夕飯。
カレーにしろよ?」
…案外子供みたいだね…。
「お、おっけい。」
絶対顔ひきつってるよね??