【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】

「…なんだよ。」




「い、やー…。子供みたいだなぁと。」



私がそう言うと顔を赤くして、早口で言い訳みたいなことばを並べる咲斗。


「なっ、別にいいだろ。」


「うんっ、駄目とは言ってないし～。」


「お前…ここに置いていくぞ。」



そ、それだけは勘弁ですね。


こんなところにおいていかれたら絶対帰れなくなる！




「…………冗談。バス乗るぞ。」



先にバスに乗り込んだ咲斗を追いかけるようにして私も乗車する。



「……ねぇ咲斗。またあの場所行きたい。いい、かな？」


「……ﾌｯ)当たり前、いいに決まってるだろ。」



私がつぶやくようにして言った言葉にﾌｯと笑った咲斗はそう返事を返した。



「……ありがとう。」



「変な奴だな。いきなり。

どういたしまして。か？」



ははっ、なんで疑問系なんだろ。



「取り敢えずありがとなの。

よしっ今日はカレー作るぞっ!!」



家に材料あったはずだよね…。