【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
「……降りるぞ。」
「え、あ!!うん!」
乗ってきたバス停に降りた私と咲斗。
「……なんか、物凄く暗いね…。」
「そりゃあな。今、8時だし。」
な、8時!?やばいじゃん!今から作ったら9時すぎるよ!
「ご飯いる?」
「…いるに決まってるだろ。」
そーですか。
何でそんなに上から目線なんだか。
暫く雑談を交わしながら歩くとお馴染みの家が見えてきた。
…そろそろつく。
そう思って鍵を取り出す。
いや、取り出そうとした。
「…………あ、れ?」
いや、そんなはずは…
だって今日ちゃんと鍵を持ってきたよね?
いつも玄関でとってるもん。
カギ。
今日の朝のことを1人で思い出す。
…
「……あ。」
「……どうかしたか?」
「いや、なんでも、、。」
そうだ。今日咲斗がお弁当とか言い出すから急いで詰めて、、
それで走って家をでて…。
「入らないのか?」
家の前についても鍵を取り出さない私を不思議に思ったのか咲斗がそう言った。
入れるもなら入りたいですよ!
「……ない。」
「なにがだよ?」
「………家の鍵が。どこを探しても。」
少しの沈黙の後、
「……鍵が、ない?やばいじゃねぇか。」
そう咲斗がいった。
…ん?そういや、私昨日咲斗に合い鍵渡したよね?!
「そう。やばいんだよ?
…でさ、私昨日、鍵あげたよね?咲斗に。」