【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】



「そんなにお礼しなくても良いわよ。8時30分に騒いでる方が迷惑よ。」



「……それは正論でございます奈美さん。」




流石に8時30分なんて時間に騒いでたら近所迷惑だよね。



「……本当に。夫婦喧嘩は程々にしなさいよ。」



そう言った奈美は手をひらひらさせて帰って行った。


帰ったっていっても隣になんだけどね。 


「危機一発だったな。」


「半分は咲斗の所為でもあるんだけどね。」



「チッ。」



いやいやいや。だからその舌打ち怖いんだって。



恐怖の固まりでしかないよ。




「カレー。」




その咲斗の言葉にハッとなる。


そう言えばまだご飯作って無かったよね……。




今から作るの?本当にしんどいんだけど。
それにカレーって明日の弁当のおかずにならないし…。




私のご飯を作る基準は次の日の弁当のおかずになるかならないかだからね?







「ハァ。俺が作ってやるから、お前風呂でも入ってろ。」



…え?



「い、今なんて…。」



「だから、俺が作る。」




「咲斗、料理できるの!?」




「あ?当たり前だろ。」









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