【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
当たり前なの?
今時の男子は料理できるものなの?
じゃあ、奈美は男子以下なのか……。
「……じゃあ、お言葉に甘えて。
材料はそろってるからね?
ルーは一番下!」
それだけいって私はお風呂場に向かった。
湯船につかりながら考える。
私は咲斗と会ったことがある?
今日1日のことが頭の中で流れ続ける。
もし、会ってたとしたら奈美たちと会う前だよね?
もしも、奈美たちと会った時より後ならあの二人が絶対に覚えると思うし……。
「……ああ本当!!なんでこんな悩んでるのさ。私!あいつなんてどうでもいいでしょうがっ!!」
湯船に入っている水に思いっきり顔を沈める。
ブクブクと泡立てながら違うことを考えようとしたがやっぱり咲斗の事しか思い浮かばなかった。
ガチャッ
「……お、やっと出たか。
できてるぞ。お前のも準備してある。
座れ…。」
お風呂場からでた瞬間、カレーのいい匂いが鼻についた。
…美味しそう……。
机にの上に並べられたらカレーを見て自分のお腹がすいていることに気付いた。
「……おいしいそうだね。」
「どーも。早く座れ。」