【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
バシバシと自分の隣をたたく咲斗。
ものを乱暴に扱わないでください。
「……わかった。」
向い合わせなのが普通だって事にあえてふれず、咲斗の隣に座ってカレーを食べる。
「っ………お、いし…。」
咲斗の作ったカレーは私よりも料理できるんじゃ?ってくらいおいしかった。
「良かった口にあって。」
そう言った咲斗は今までみたことのないくらい優しく笑った。
「ッ!!!!!!//////////」
ダメだ。その顔は反則っ…!!
「…顔赤いけど。
なに?俺に惚れた??」
長い指を私の顎にかけ、そのままクイッと目線をあわせられる。
「…っ、何でそんな色気だしてるの…??」
「……さぁ?何でだろうな………??」
っ………。
自分でも顔に熱が集まっていくのが分かる。
「……ふっ、すげー真っ赤。」
そう言った咲斗はやっと私の顎から指を外す。
「(………しぬかと思った…。)」
真っ赤になっているであろう顔を手で仰いで冷やす。