【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
「……今11時ちょっと前。そろそろくるんじゃねぇか?」
「だね。じゃあ、家の外で待っとこう??」
家の中で待ってたら荒らされるし。
奈美と湊に。
前科があるからね。
「おう。」
持つものはー…携帯と財布…くらいでいいか。
適当に鞄に詰め込んで咲斗と家を出る。
「……うわっ!?」
でた瞬間には入ったのはドアに激突して倒れている湊。
「……ど、どんまいっ湊!!」
「……アホかお前。」
当てた本人(咲斗)はいたって普通に湊に言葉をかけた。
…慰めのことばをかけてあげよーよ…そこは。
「……本当咲斗の言うとおりよ。
大丈夫??湊。」
けなしながらも一応心配したのか、湊に手を差し出した奈美。
「……いって~…とゆーか、俺、アホじゃ無いし。」
その手を掴んで立ち上がった湊は咲斗をみながらそう言った。
「…じゃあ、バカか。」
それをもさらっと返す咲斗に湊はブーブー文句を言う。
その文句に対して、スルーしたり平然と落ち着いたまま返事を返す咲斗。