【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
意外なことに、提案したのは咲斗だった。
「スポーツセンター??」
て、あの、体を動かす場所?
バスケとか卓球とかできる……??
「…行きたい!!今、体を動かしたい気分!」
「いいわねー!いくわよっ!!」
奈美に手を引っ張られて早歩きになる。
「ちょ、ちょ、奈美!!どーやっていくかわかるの!?」
思いっきり叫ぶと立ち止まって私の手を離した奈美。
「……わかるわけ無いでしょ!?」
「逆ギレですか奈美さん!!」
怖いですよ……。
「……たく、バスから行った方が近いから。バス乗るぞ。」
「流石咲斗。そこらへんは分かってんだな。」
咲斗の肩を叩きながら歩いていく湊。
「私達もいくわよっ。」
私はまたもや奈美に引っ張られながら二人のところまで走っていく。
「慌ただしいな。お前等。」
「すいませんねー。品がなくて!」
そんな私達をみて咲斗がボソッと呟いたつもりだったんだと思うけど…
それを拾った地獄耳の奈美に反撃され撃沈。
「あの咲斗が撃沈した…。」
「流石俺の彼女♪」
ソレを遠目でみていた私がいった言葉に湊が返事を返した。
てゆか、♪付いてたけど今…。
まぁ、いいか。
自己解決してバスを待っていると、
奈美のスカートの裾が目に入った。