【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
めんどくさっと呟いた後に王子キャラになる咲斗に、
驚いたが半分違和感が半分だった。
何時も王子様って言うよりも王様か俺様王子って感じだしね…
この話し方に違和感があるよ…。
「ね、ねぇ王子!!!!何でこの子と居るの??」
私を睨みながら(咲斗にバレないように)指差すファンクラブの子。
確かこの子同じクラスの子じゃ……。
「あー!私この子知ってるよー??
天然キャラで男に媚びばっか売ってるぶりっこチャンだよー??」
わ、私が天然!?どっからどうみたらそんな発想が生まれるのでしょうか?
てゆか、媚び売るどころか話したことのある男子なんて数人だし…
名前覚えてるのなんて咲斗と湊くらいですけども。
「えーっきもぉい!
咲斗様ぁこんな子よりぃ私達の方が絶対良いですよぉ?」
…すいません。あなたの話し方の方がキモいです。
「………………ら。」
「咲斗様?」
下を向いて聞き取れないくらい小さい声で何かを呟いた咲斗。
「………ごめんだけど、ありもしない噂を流す君達より僕はこの子と居たいから。
って言ったの。
わかった?」
そう言って微笑んだ咲斗に、ばつが悪そうに女の子達はどこかに去っていった。
去り際に思いっきり私をにらんで。
…あーこれはもうあれですよね?
明日から苛められるって感じですよね??
…それだけは避けたかったんだけどなぁ…。