【二重人格王子とsweetLIFE‼︎⁉︎】
「あ、いたっ!奈美!!湊!!」
スポーツセンターの入り口でニヤニヤしながらこっちをみている2人。
「な、何か顔が怖いよ?2人共。」
私が言うと顔を見合わせた2人は、
「私、麗愛がこんな積極的なんて知らなかったわ。」
「俺もー。」
と、どこかを見ながらニヤニヤ笑った。
何があるのか気になって2人の目線の先に私も目を向ける。
「……っあ!」
2人の目線の先には…未だにつないだままの私と咲斗の手。
「ご、ごめん咲斗…っ。」
急いで手を離そうとした瞬間、咲斗が手に力を入れた。
「……え?」
「……もう少しこのままがいい。」
「なっ////」
ニヤリと笑った咲斗の言葉に反応して顔が赤くなるのがわかる。
何で一々赤くなるの!顔!
「…さっきの、お返し。
照れただろ?」
さっきのって…あれか!
お返しって子供みたいだよ、咲斗…。
「楽しそうで何よりね??」
奈美が嫌みったらしく咲斗に言葉を漏らす。
「…お前等といたらいつも楽しいけど?」
…まさかの反撃にあいました。
「咲斗ーー!!!!」
「お前はうぜぇ。」