寵愛の姫 Ⅰ【完】




「莉茉」


「はい?」



天野さんに名前を呼ばれて後ろに振り返る。




「入るか?」


「……?」




悪戯っ子のような表情の天野さんに目を瞬かせた。




「…入るって…。」


「ん?」


「何にですか?」



一瞬、驚いたような表情になった天野さんは次の瞬間には苦笑いを浮かべる。
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