寵愛の姫 Ⅰ【完】




「あぁ。」




そんな私を叶くんは優しい瞳で見つめた。



「莉茉。」


「はい?」



「今週なんだけど……。」




どこか緊張したような叶くん。



「はい!」


ぱっと胸が弾む。



「土曜日にまた一緒に出掛けないか?」


「うん!」




私は大きく頷いた。
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