寵愛の姫 Ⅰ【完】





「…………秘密ですか?」


「おう、莉茉が驚く場所に連れて行ってやる。」



「…約束ですよ?」




小指を差し出す。




「あぁ、約束だ」




叶くんも小指を差し出し、私の指に絡ませる。




「……ケーキも食べさせてやる。」




小指を離した叶くんが笑みを浮かべた。
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