寵愛の姫 Ⅰ【完】




「っ、!!」




そんな叶くんに私は固まる。



「ん?ケーキは気に入らなかったのか?」




にやにや笑う叶くんに頬を膨らませた。




「叶くん!」


「あんなに旨そうに食べてたじゃねぇか。」


「…………。」




あまりの恥ずかしさに頬が朱に染まる。




「俺の存在を忘れるぐらい目を輝かせて食べてたくせに。」
< 112 / 381 >

この作品をシェア

pagetop