寵愛の姫 Ⅰ【完】





「龍神の場所…?」




怪訝な顔をする男の子に私は頷く。




「はい、知りませんか?」


「知ってるけど…。」


「っ、本当ですか?」





私が詰め寄れば、男の子が顔を引き攣らせる。




「…あぁ」



「っ、お願いします、教えて下さい!」




渋る男の子に何度も頭を下げ、何とか場所を教えてもらった。
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