寵愛の姫 Ⅰ【完】





「…叶くん」




きらきらと輝くネオンの下、歩きながら叶くんの名前を呟く。




会って、どうして昨日は来てくれなかったのか知りたい。




ーーーそれだけじゃない。



……ただ会いたいの。




出会った時は、こんな気持ちになるなんて思わなかった。




……叶くん。


いつの間に、こんなにも君の事を考えるようなっていたんだろう。
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