寵愛の姫 Ⅰ【完】

写真





「叶、くん…?」


「……。」




泣きそうになりなが名前を呼んでも、ぴくりとも叶くんの表情は変わらない。



「お前、売春してたんだな」



叶くんは冷たい目のまま、呆然と固まる私を見下ろして吐き捨てた。




「え…?」



売春?



……え?




ねぇ、ちょっとまって。




頭が混乱する。
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