寵愛の姫 Ⅰ【完】




「それ、援交の時に撮られた写真だ。」


「……。」


「それでも違うって言うのか」


「っ、」




私は大きく首を横に振る。



……違う。



私じゃない。



「……チッ。」



そんな私に舌打ちした叶くん。




「明らかに写ってるのは“お前”じゃねぇかっ!」




どこか苛立ったように怒鳴り声を上げた。
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