寵愛の姫 Ⅰ【完】




「あの子を絶望に落としてくれて、ありがとう。」


「っ、」



目の前が真っ暗になる。




…………俺はあいつに何て言った?



「嘘、だろ…?」



誰か。



…………誰でも良いから、嘘だって言ってくれ。






―――ごめんな、莉茉。



お前を信じられなかった俺を、どうか許してくれ……。
< 151 / 381 >

この作品をシェア

pagetop