寵愛の姫 Ⅰ【完】




儚げな容姿に、悲しげな瞳。





―――欲しい。


一目見て沸き上がる激情。





大雅に身辺を調べさせれば、両親や妹からの悲惨な扱いに眉を顰めざる得なかった。





が、

自分の女にするのに邪魔な奴が少ない事を思うと悪い気はしない。




報復は後から受けて貰えば良いだけの話だ。




後はどうやってあいつを手に入れるかだった。
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