寵愛の姫 Ⅰ【完】

忘我




……気が付いたら、何時もの場所に座ってた。




いつの間に、ここまで歩いて来たんだろうか?








記憶が曖昧で、




…………良く覚えていない。


「……。」


ぼんやりと人の波を眺める。




一体、この中で私の存在をどれぐらいが認めてくれているのだろう。




…………そう考えたら、何だか自分がちっぽけな存在に思えた。
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