寵愛の姫 Ⅰ【完】
新生活

失言





「……んっ。」




眠りからゆっくりと意識が浮上する。





目を開ければ、見知らぬ部屋の壁が視界に映り込む。



「……えっ?」



一気に頭が覚醒した。




がばりと寝心地の良かったベットから起き上がる。



「……どこ、ここ?」



呆然と呟く。




知らない部屋に瞳を瞬かせながら、周囲を見渡していれば、寝室のドアが静かに開かれた。
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