寵愛の姫 Ⅰ【完】



「なら、朝飯にしよう。」



答えた私の頭を優しい笑みを浮かべた暁がくしゃりと撫でる。



「うん。」


「先に顔を洗ってこい。」


「分かった。」




暁に促されて、そのまま洗面所に向かった私は、



…………その余りの広さに目を見開いたのは秘密。
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