寵愛の姫 Ⅰ【完】




「あぁ。」


「……何時も自分で作ってるの?」


「いや、たまに作るぐらいだな。」



答えた暁が私の前に紅茶の入ったカップを置く。



「ーーーたくさん食え。」



優しい笑みで、暁は私に食事を進めた。



「うん、頂きます。」



頷いた私はフォークを手に取り、一口食べる。



「…………美味しい。」



私は頬を緩ませた。
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