寵愛の姫 Ⅰ【完】




「…調べたの?」


「あぁ、お前の悲しそうな顔の理由が知りたくてな。」



そっと、暁は私の頬を撫でる。



「お前の父親の会社は数年前から業績が悪くなってる。」


「……そうなの?」


「あぁ。」




……全く知らなかった。





まぁ、両親が私に話す訳がないか…。
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