寵愛の姫 Ⅰ【完】




「確証はないが…。」


「あぁ。」




それでも良い。




どんな小さな事でも、莉茉の今の情報が欲しかった。





……そんな俺を神は嘲笑う。



「…お前と彼女が会っていた付近で、高崎暁さんが大事そうに“女”を抱えていたらしい。」



ーーーーどうにも出来ない現実を、俺に突き付けてくるのだから。
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