寵愛の姫 Ⅰ【完】

幼さ―大雅side―




「沢山あるな。」



しげしげと目の前にあるカップを見つめる暁。




はっきり言って、可愛い雑貨が売られているこの場所には、


……不釣り合いな姿だと思う。





―――あの暁がお揃いのカップを買おうとするなんて!!



「……ぷぷ。」



小さく俺は吹き出す。




暁達とは離れているから、多分聞かれてはいないだろう。





てか、どんだけ莉茉ちゃんには甘いんだよ…。
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