寵愛の姫 Ⅰ【完】


「暁からのプレゼントだよ。」


「……え?」



暁からのプレゼントを見て、驚きに莉茉ちゃんが目を丸くする。



「欲しかったんだろ?」



莉茉ちゃんの肩を抱き寄せた暁が優しく髪に口付けた。



「…暁…。」



潤んだ瞳で肩を抱き寄せた暁を莉茉ちゃんが見上げる。



「莉茉、受け取れ。」


「…うん。」




暁に促されて、おずおずとテディベアを受け取った莉茉ちゃんは顔を綻ばせた。
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