寵愛の姫 Ⅰ【完】

白さ―暁side―




「この子にリボンは何色が似合うかな?」



にこにことテディベアを上機嫌で眺めながら歩く莉茉。



…………正直、俺の予想外の喜びようだった。



服に靴に、


バックや小物類。




……それらを買った時だって、恐縮するばかりでこんなに喜ばなかった気がする。



「暁、もう帰るの?」



笑顔の莉茉が俺を見上げた。
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