寵愛の姫 Ⅰ【完】




「……白?」


「あぁ、白はお前のイメージの色だ。」



俺の中でのイメージは白。




真っ白で、



…………どこまでも純真な汚れのない莉茉の色。




何者にも染まる事のない白さ。



「分かった、その色にする。」


「決まりだな。」



快諾した莉茉に俺は微笑んだ。
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