寵愛の姫 Ⅰ【完】




「ーーーありがとうございました。」



店員の声を聞きながら、莉茉の肩を抱いて店を出る



「…ねぇ、暁。」


「うん?」


「…私に携帯を上手く使いこなせるかな?」



手に持った新品の携帯電話を見つめながら、莉茉が不安そうな顔をする。



「ふっ、ちゃん俺が使い方を教えてやる」


「うん。」



頷いた莉茉が大事そうに携帯を鞄の中に仕舞った。
< 332 / 381 >

この作品をシェア

pagetop