寵愛の姫 Ⅰ【完】

警告―大雅side―




「っ、莉茉!」


「おっと、悪いけど行かせないよ、叶。」



立ち去ろとする莉茉ちゃん達に近寄ろとした叶の前に立ちはだかる。




危ない、危ない。



ここで叶を行かせたら、俺が暁に怒られちゃうよ。



「お前に行かれると俺が困るんだよ。」


「…大雅さん…。」



立ち塞がる俺に叶が鋭い視線を向けた。
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