寵愛の姫 Ⅰ【完】



「正真正銘、水瀬莉茉さまは暁さまの本命だ。」


「…莉茉が…。」



叶の身体が戦慄く。



「――叶、警告だ。」


俺は低く言葉を紡いだ。


「もしも、この警告を聞いても、莉茉さまを手に入れたいと思っているなら、暁さまに死ぬ覚悟で挑む事だな。」



―――叶、お前にその覚悟があるのなら。
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