寵愛の姫 Ⅰ【完】

告白―暁side―




「……莉茉……。」


「………ん、」



無条件で俺を受け止める莉茉の唇の柔らかさを堪能する。




深く、



……どこまでも深く、お互いの舌を絡ませ、その華奢な身体を抱き締めた。




―――その声も。


―――息苦しさに歪む顔も。





香る香りにさえ、



………俺が欲情するのは、お前だけ。
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