寵愛の姫 Ⅰ【完】




「お前を初めて見た後に、特注で作らせたんだよ。」


「……私?」



自分を指差す。



アメジストと私に何の繋がりがあるって言うんだろうか…?



「莉茉はアメジストにつけられた石の意味を知ってるか?」


「ううん、知らない。」



首を横に振る。



「“真実の愛”。」


「……え?」


「アメジストは、愛の守護石と言われてるんだよ。」



暁が自分のピアスに触れた。
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