寵愛の姫 Ⅰ【完】




胸に過るのは仲間に対する罪悪感。




それでも、莉茉をあいつらに会わせたいとは思わなかった。



今はまだ、俺だけがあいつを知っていれば良い。




…………俺の小さな独占欲。



「…何時かは会わせてぇな」



それでも、大切な友《だち》には紹介してぇ。





その為には、あいつを、




――莉茉を俺の女にする。
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