寵愛の姫 Ⅰ【完】




「あっ!!ねぇ、あれ叶さんじゃない!?」



「えっ!?あ、本当だっ!!」




俺が繁華街を歩けば、自然と集まる鬱陶しい視線。




その中を慣れたように莉茉の元へと歩き続けた。




「あ、あの!叶様!!」



「……。」



突然、俺の前に現れた女によって俺の足は止められる。



「……何あれ?」


「…叶さんに馴れ馴れしくない?」



そんな女の暴挙な行為に批難の声があちこちで上がった。
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