寵愛の姫 Ⅰ【完】




「莉茉?」


「っ、」



不思議そうに戦慄く私の顔を覗き込む天野さん。





「…もしかして、明日は都合でも悪いのか?」




途端に曇る天野さんの顔。




「…っ、いえ、違います!」




咄嗟に私の口から否定の言葉が飛び出していた。
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